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2010-05-13

IM@S FANT@SY Ⅴ 第四話 始動!!-1

「お、レナ。何だったんだ?クルルの話は」

玉座の間に戻ってきたレナにファリスが問いかけた。だが、

「私もどう伝えればいいか考えあぐねるわ。ただ一つ言えることは、
私が思っていたより、事態は深刻だということよ」

そう答えたきりレナは口を開くことをやめてしまった。

その場にいたアイドル達からも段々と話し声が止み、重苦しい沈黙だけが流れていた。

「クルル様がお出でになりました!」

一人の兵士が玉座の間へと、クルルの到着を告げにあらわれた。

言い知れぬ嫌な予感を伴った沈黙からの解放に、
その場にいた誰からともなく、安堵の溜め息がもれた。

「入ってもらってちょうだい」

レナが兵士にそう告げると、皆は席を立ち、クルルを迎えられるよう並んだ。

「クルル様御一行が入られます!」

兵士の声の後、クルル達が玉座の間へと入ってきた。

「レナ!」

「久しぶりね。クルル」

「千早ちゃん!!」

「春香…みんなも無事で…」

それぞれが再会の束の間を喜んだ。

   ◇   ◇   ◇

「さて、それじゃあ本題に入ろうかしら」

皆が落ち着きを取り戻し、席に着いたところでレナが切り出した。

「うん。まずは、コレなんだけど…」

そう言ってクルルが、いくつかのガラス片のようなものを差し出した。

「これは…?」

真たちが興味深げに差し出された物を覗き込む。

「これが、話したクリスタルよ。クリスタルの……その欠片」

その紛れもない事実を目の当たりにし、
どうしたものかと遠い目で見つめながら、レナが説明する。

「え!?か、欠片!?ってことは、クリスタルって…」

恐る恐る春香がレナの方へと首を向け応答を待つ。

「砕けたのね」

未だにその事実を受け入れ辛い調子でレナが答えた。

「…この状況に追い打ちをかけてしまうようで、あまり言いたくはないんだけど…」

「言わないと対策も何もないから」と、
クルルが尻込みしながらも、重大な事実を話し始めた。

それにあたって彼女は、自分が連れてきたアイドル達を立たせた。

「実際に見せた方が早いと思うから。みんな、お願い」

クルルのその声に応じてみんなが頷き、クリスタルの輝きによってその姿を変えた。

「まず、これが一つめ。彼女たちは、
どうやらクリスタルに選ばれてここに来ているみたいだわ」

千早たちの身にまとった鎧や衣装に、皆が席を立ったり、のけ反ったりして驚いた。

「これが一つめってことは、二つめがあるのね?」

その動揺をなんとか抑え、レナが尋ねる。

「ええ。レナ、ファリス。これを」

そう言ってクルルが二つのクリスタルの欠片を二人に手渡した。

手渡されたクリスタルの中にあるジョブは、それぞれナイトとシーフだ。

クリスタルに意識を集中し、ジョブチェンジしようとする。

「えっ!?」

「ジョブチェンジ…できない!?」

だが、やはり二人もクルルと同様に、ジョブチェンジすることができなかった。

「やっぱり」

「どういうこと?」

レナがクルルに事情の説明を求めるが…

「わからない」

それがクルルに出せる唯一の答えだった。

「ただ…」と添え、クルルが自分の推論を話し始めた。

「クリスタルは、彼女らを戦士と認めたことで、私たちを戦士と認めなくなったのかも」

「……。」

押し黙る一同。

「なら!」

と、重苦しい沈黙を破るように、席から身を乗り出し、レナが一声発した。

「あなたたちに戦ってもらうしかないわね」

「えっ」

「そんな!?」

そのレナの提案に、春香が驚きを、千早があからさまな反対の意思を示した。

「私たちは確かに戦いました。でも!それは状況上仕方なくで、
私たちはただ…元の世界に戻りたいだけなんです!」

「でもね、千早ちゃん」

もっともな千早の意見に、春香がレナから伝えられた帰還方法を教えた。

「そんな…」

「じゃあ、クリスタルが砕けた今、もう元の世界に戻る方法はないってことじゃない!」

事情を知った伊織が、動揺を表すまいと声を荒げた。

「まだ、望みはあるわ」

確かな確信をもった口調でレナがそう告げた。

「どうするんだ?」

ファリスが尋ねる。

「私たちができなくても、ジョブチェンジができるということは、
クリスタルがまだ完全に力を失ってはいないということよ」

「そこで」

と言ったところで一息切り、策を話した。

「残りのクリスタルが砕けるほど力を失う前に、ジョブにして力を維持するわ。
その上で、クリスタルに残る力で次元の扉を開けましょう」

「どのクリスタルから回るの?」

今度はクルルが尋ねた。

そこでレナは、またも大胆な策を打ち出す。

「あの頃の私たちは人数が少なくてできなかったけど、この人数ならできるわ」

「全部のクリスタルを同時に回る…」

「多局面同時攻略よ!!」

「ここにいるのは、アイドル9人にオレたちが3人だから…
4人のパーティが3つでバランスがとれるな」

ファリスがパーティ編成について意見を唱えるが、

「ダメよ」

レナは棄却した。

「ねぇ、教えてくれない?あなた達の仲間はこれで全員?」

レナは亜美真美に問いかけた。

「ううん」

「あずさお姉ちゃんとミキミキがいないよ」

作戦の提案が動く中、レナは仲間を心配している者の表情を見逃さなかった。

「そういうワケだから、作るのは2パーティ+残りのメンバー探しをする一組よ。
それに、私たちは確かに強いかも知れない。でも、いくら強いといっても、
クリスタルの力が使えない以上、一般人より少し強いぐらいよ。
簡単にモンスターを倒せるほど強くはないわ」

レナはさらに言葉を続ける。

「それでも、私たちが実際の戦闘を通じて手に入れた、
戦闘に対する戦略や知識はあるから、私たちは指揮に専念する」

「じゃあ、それを踏まえた上で、パーティ編成はどうする?」

クルルが尋ねる。

「亜美はお頭さんについてく→☆」

そう言って亜美がファリスのそばに駆け寄った。

「なら真美も→☆」

「おう、じゃあお前らはオレと一緒だ。ユキホとマコトもオレと来い」

そう言ってファリスは二人を誘った。

このメンバーの中では最も見知った人物であり、断る理由もなかったので、
二人はファリスについていくことにした。

「私は、メンバーを探す方に回るわ」

レナが意見を出した。

「じゃあ、私たちはクリスタルの方ね」

クルルが納得の意思を示したが、律子がその意見に疑問を呈した。

「ちょっと待ってください。私『たち』って、それは、
クリスタルを手に入れるメンバーは、あなたに同行した私たちで確定ってことですか?」

「そうよ?」

「何か問題があるの?」

レナとクルルがそれがさも当然かのような聞き返しをした。

そう言われては、特に理由のない彼女らは、その意見に従うしかなかった。

「じゃあ、余った春香は私と、残りのコ達の捜索よ」

「あ、余ったって…そんな切なくなるような言い方しないで下さいよ~。
それに、探すだけならレナさんだけでもできるじゃないですか」

みんなと別行動になるのがイヤなのか、春香がこのパーティ選考に反対する。

「ムリよ。どんな顔や服をしているかわからないし、
それに一般の兵士と違って、クリスタルの戦士の速さははるかに上だもの。
4人を超える人間を同時に指揮するのもムリよ」

「うぅ…。わかりましたぁ」

春香は渋々納得した。

レナパーティ/春香

ファリスパーティ/真・雪歩・亜美・真美

クルルパーティ/千早・律子・やよい・伊織

「じゃあパーティ構成は、これで決まりね!」

レナがパーティ編成を確認した。

「残るクリスタルは、水・火・土…か」

「ちょうど私たちを認めたクリスタルが残ってるんだね」

「では、それぞれの場所へ向かいましょう。
ただ、私は残りのコたちを探してから行くことになるから、遅くなってしまうわ」

「じゃあ、オレたちはそれぞれを攻略次第、水のクリスタルへ向かうようにしよう」

「そうだね」

アイドル達を余所に、サクサクと当面の動向が決まってゆく。

「じゃあ、オレたちは大海溝の火のクリスタルへ」

「私たちはピラミッドの土のクリスタルへ」

「私は残りのメンバーを捜索し次第、イストリーの水のクリスタルへ。
終了し次第、またここへ集まりましょう」

「連絡用に、話花草を持って行ってね」と一言添え、全員はそれぞれの方面へと分かれた。

コメント

コレ動画でやったらもっと曲とかキャラの表情とかもついて面白いと思うんだけどなー

あっきーさん

ご訪問&コメありがとうございます!

う~ん。そう言っていただけるのはうれしいのですが、
なにぶん技術がないですし、時間があっても結構気分で書いたり書かなかったりしてるので、
定期上げにしようと思うと、もうちょっと先まで作り貯めないといけないんですよ;^^

ってワケで、ご希望に応えられず申し訳ないです。
ですが!その分、何とか時間を作って書いていかなきゃなあとは思いました。

ありがとうございます!

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