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2010-03-26

IM@S FANT@SY Ⅴ 第三話 ビッグブリッジの激闘-1

「通信室なんてあるんですか?」

文明のギャップが大きい割りに、近代的な物があると思ったのだろう、
春香が後ろから尋ねてくる。

「えぇ。まぁね」

レナが後ろに視線を向けながら春香の問いに答えた。

「どうぞ」

先程報せをもってきた兵士が通信室の扉を引き開け、皆を中へと入れた。

「えっ?これ、どうなって…?」

「花が…光ってる!?」

「「おんもしろ→い☆」」

部屋の中には、壁際全体に、腰くらいの高さがある机があり、
その全てにプランターが置かれている。
プランターには、白百合のような花が咲いているが、
そのどれもが様々な色に揺らめきながら、うっすらと発光していて、
とても幻想的な光景であった。その様子に、皆が感嘆の声を漏らす。

「この世界には、人の声や音を、同じものを持つ、
遠く離れた人のところへ伝える“ひそひ草”という草があるの。
それを私が研究して作り上げた、魔力を介することで、遠くにいる人に声だけでなく、
映像も伝えられる。その名も“話花草(はなはなそう)”よ」

「え、すごい!!」

「それって、ほとんどテレビ電話なんじゃあ…!」

「だからここが通信室なんですねぇ。どうやって使うんですか?」

雪歩のその言葉を受けて、レナがその中の一つに歩み寄り、
実際に使い方を見せながら説明する。

「いい?こうやって、話したい人のイメージを思い浮かべて魔力をかざすと…」

ここで時は、真たちがそれぞれの場所で目覚めだした頃まで遡る…。

「!…うぅ~ん!いっ…たぁ。!?ここは、どこ!?」

全身に打ち身のような痛みを覚えながらも、
律子は、どうにか身を起こして辺りを見回した。

そこは、神殿のような内装をした部屋の中のようであるが、
どこからか風が吹いているのを感じた。

「!!みんな!」

その中に、千早、伊織、やよいの姿を見つけ、ゆっくりとだが、どうにか歩み寄る。

「千早!」

千早のそばでひざを落とし、声をかけて揺り起こす。

「ん…!ん!!」

反応があったことを確認すると、律子はすぐに次の者の元へと行って声をかけた。

「う~」

「律子?…ここはどこ?」

やよいと伊織の二人も目を覚まし、辺りを見回した。

「わからないわ。正直、こんな非常識な物が目の前にあっては、これが現実かどうかも。ね」

3人が律子の視線の先へと目を向けた。

「う~!なんですかこれ!?」

「ウソ…でしょ…」

やよいと伊織の二人は声を上げたが、
千早は、その物体の大きさと美しさにただ呆気にとられ、
目を見開きながら、声を失っていた。

「なんでこんなバカでかい水晶が宙に浮いてんのよ!非常識にもほどがあるわ!!」

そう伊織が声を荒げた。その時―――!

―――バタン!!

―――ドカドカドカドカ…!!

みんなの背後にあるこの部屋の大きく重い扉が、けたたましい音を立てて開くと共に、
数十人の鎧を着た者たちに取り囲まれた。

「あなたたち!そのクリスタルから離れなさい!!」

その中の隊長と思しき女性が、剣を構えながらそう言った。

「ひゃ!」

あまりの突然なことに、小さく悲鳴をあげたやよいに
「高槻さん」と呼びかけ、千早が自分の後ろに身を隠させた。

性格でもあるのだろうが、最年長者である責任も感じたのだろう。律子が一歩前へ出る。

「これがあなたたちにとって大事な物だってのはわかりますけど、
もうちょっと対応の仕方ってものがあるんじゃないですか?」

彼女は、手を腰にあて、いつもの調子で女性に応対した。

「黙りなさい!貴方達がどういう目的でここへ来たかは、
城に着いた後でゆっくりと話してもらうわ!」

「そんな…!私たちは気が付いたらここに…」

「黙りなさいと言っているでしょう!世界が今どういう状況か…」

千早の反論を声を荒げて止めた時、女性が何かの異変に気付いた。

「…!風が!!」

隊長と思しき女性が、神殿内に吹いている風に異変を感じ、
その視線は、彼女らの後ろにあるクリスタルへと向けられていた。

皆も、その異変に気付くと共に、視線の先を彼女と同じにした。

「風が…」

「止んでいく!?」

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