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2011-01-28

IM@S FANT@SY Ⅴ 第五話 Party in the trouble!?-6

「さぁ、いくぞ!!」

いつものように面倒くさそうにつま先を鳴らしながら、ファリスが開戦の号令をかける。

「アミ、今さらこの程度のモンスターになら魔法なんか使わなくても大丈夫だろう!?」

「おぉ!」

この周辺に出るモンスターなど彼女らの敵ではなく、亜美がロッドで直接殴りかかる!

「よし!いいぞ!マコト、ユキホ!続け!!」

「はい!やぁぁああああ!!」

次いで、真がモンスターに斬りかかる。

「………。」

しかし雪歩は動かない。

「ユキホ!!」

ファリスが背を押す。

「ひっ!」

その声に、雪歩が背筋を強張らせる。

「雪歩、早く!…うわ!」

モンスターと迫り合っていた真が、別のモンスターに吹き飛ばされる。

「大丈夫だユキホ!ダメージはジョブの力が守る!攻撃力はジョブの力で上がってる!
他の事は…仲間を信じろ!!
まずは相手を攻撃することだけを考えろ!他の事はしなくていい!」

―――攻撃するだけ…。攻撃するだけなら。攻撃するだけなら―――

その言葉を頭の中で反芻して、雪歩が決意し、モンスターに攻撃をしかける!

「ぃ、やぁぁあああ!」

フォームもバラバラなまま雪歩がモンスターに殴りかかった!

―――ドゴン!!

大してスイングを大きくしたワケでもなく、力を込めたワケでもないのに、
モンスターはまるでトラックにでも撥ねられたかのように数メートルに亘って吹き飛んだ。

陸ガメ型のモンスター、グラストートスはぐったりとして動かなくなっている。

―――これが、ジョブのチカラ…。―――

雪歩は、わずかに開いた自分の手を見つめた。

その後も雪歩は、仲間たちの支えもあり、どうにか戦闘を行うことはできていた。

だが、そんな着実な成長への歩みも、
新たなる敵の出現によって、もろくも打ち砕かれようとしていた。

「さぁて、次がきなすったぞ。ん?ヤツは…」

ファリスが何かに気付く。

―――フォルツァ―――

その鋼のごとき肉体を以て、徒手格闘を行ってくる、人型のボスモンスターである。

「気をつけろ。ヤツは今まで戦ってたそこいらのヤツとは違うぞ」

ファリスがみんなに注意を促す。

―――とは言うものの…。―――

ファリスが警戒を促したのはそれだけではない。
フォルツァは肩を上下に揺らすほど息を荒げ、以前の時より、
明らかにその筋肉の隆起が大きくなっていたのだ。

―――明らかに様子が変だ―――

「フー!フー!」

距離が近づくにつれその息遣いが聞き取れるほどのものになる。

その距離で互いがにらみ合う。

「来るぞ!!」

まるでファリスの声が合図になったかのようなタイミングで
フォルツァが襲いかかってきた!

「えっ!?ぐわっ!」

その体躯と筋肉に見合わぬほどの恐るべき速さで真に迫り、
彼女の顔ほどもあろうかという拳で、その横っ面を無造作に、しかし全力で殴り飛ばした。

「う、お…ぉ」

顔が崩れてしまったのかと思うほどの衝撃に、吹き飛ばされた真は、
左頬を押さえその場にうずくまっている。

―――やはり、中身はまるで別物か!!―――

ファリスの嫌な予感は的中した。

「まこちん!」

真美が駆け寄る。

「マミ!そのままマコトを回復させてやれ!」

すかさずファリスが指示を出す。

「よくもまこちんを!」

無謀にも、亜美がミスリルロッドで直接殴りにかかる!

「ダメだ…!亜美!!」

回復も完全にならないままフォルツァの亜美への反撃をかばうべく、
真が立ち上がって駆けだす。

「グォォォオオオオ!!」

フォルツァが大きく振りかぶった腕を亜美に向かって突き出す。

その瞬間、亜美の体は大きくバランスを崩した。真が間に合い、大きく腕を引いたためだ。

「ぐ…ぅ!がはっ!」

胸部を打ち抜いた拳は鎧を突き抜け、深々と真にダメージを与えた。

その衝撃に、真はその場に膝を着いた。

「あ…ぁ…。」

―――こんなのと、戦えるワケ、ない―――

この光景と相手の強さは、これまでどうにか戦ってきた雪歩の心を折るに十分だった。

「ひっ…!!」

その雪歩の気配を見てとったフォルツァが、そちらを振り向く。

―――ヤバい!!―――

「ゆきほ…!!」

胸の痛みを堪えながら、真が声を振り絞る。

フォルツァが雪歩へと接近し、撞木の如きその腕を振りかぶる!

―――ドゴォォォン!!

「ひぃっ!!」

という短い悲鳴と共に、身をかがめたことでどうにか攻撃をかわすことはできた。

というより、完全に怯えて縮こまっただけである。それが証拠に…

「あ……あぁ…。」

雪歩は腰が抜けて立てなくなってしまっている。

フォルツァが再び拳を振りかぶる。

その瞬間、雪歩は一瞬何かを決心した顔をした。

直後。

「あ、あぁぁあああ!!」

叫び声を上げながら、逃げ出した!!

「何!?」

ファリスのそばをすり抜け、どこかへと走り去ってしまった。

―――ウソだろ!?クソッ!どっちを取る!?―――

ファリスは、雪歩の逃げ出した後方と、
真たちの残る前方の指揮を執るかを見比べて逡巡する。

「行ってください!!」

その様子に気付いた真が、背中越しに声をかける。

「大丈夫なのか?」

ファリスのその問いかけに、やはり背中越しで、サムズアップをして答えた。

「わかった」

「やられるなよ!!」と言い残すと、ファリスは雪歩の去った方へと駆けていった。

「さて、亜美真美。いくぞ!!」

真が声を張り上げて戦闘に気合いを入れ直した。

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