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2010-07-30

IM@S FANT@SY Ⅴ 第五話 Party in the trouble!?-1

「おぉ~っし。この辺ではじめっかぁ。じゃ、まずはジョブだな」

―――そうだな。まずマコトはモンク、ユキホは白魔道士、
アミはシーフ、マミは黒魔道士ってトコか―――

ファリスは、皆の行動や性格、パーティバランスから考えて各員のジョブを決めた。

「……。」

「おぉ…。」

「「すっご→い☆」」

各員がそれぞれにジョブに対するリアクションをとる。

「おっ、早速来たな」

「いくぞ」

頭を掻きながら、面倒くさそうにつま先を二回トントンと地面に叩いて、
ファリスはそう言った。

戦闘開始!!

「アミ、マミ、ユキホは、攻撃する場合は基本的にみんな同じヤツを狙え。
マコトは『けり』で全員を攻撃しろ!」

「はい!」

「おぅさ!」

その言葉に応えるように亜美と真がガトリングスと呼ばれる、
ハリネズミのモンスターの群れに攻撃をしかけた。

「……。」

「あ、ぁわわわ…」

それに対し、雪歩は怖がり、真美はためらっていた。

「お前らは何もしないなら身を固めるぐらいしろ!」

二人の様子を見て、ファリスが指示をだす。二人も言われた通り、防御体勢をとった。

「でりゃあああぁぁぁ!!」

真の跳び蹴りが、そこにいたガトリングスの群れに攻撃を加える。

「やぁ!」

続けざま、狙いを付けた一体を、亜美が切りつける。

「ギギギ!!」

「うぁあ!!」

ガトリングスの数匹から亜美が『はり』の反撃を浴びる。

「亜美ちゃん!」

雪歩が亜美を回復させようと杖を構える。

「ダメだ!やめろ!まだ戦闘は続けられる!!」

「マミ!討ちもらしを片づけろ!」

戦闘に恐怖する者によるパーティの崩壊を防ぐべく、
ファリスが素早い指示で、極力全員を戦闘に集中させる。

「やああぁぁ!」

その指示を受けて、真美がミスリルロッドで、亜美に最も近い1体を攻撃する。

「だぁぁぁああああ!!」

真がさらに2度目の『けり』を叩き込んだことで、
どうにかモンスターの群れを片付けることができた。

「よぉし。最初にしちゃまぁまぁだな。じゃ、次いくぞ~」

「はい!」

次のモンスターを探して歩き始めたファリスに、真だけが元気よく返事を返した。

   ◇   ◇   ◇

その後も…

「マミ、勝手に魔法を撃とうとするな!」

「各個撃破でいかなくていい強さだろ!攻撃を分散しろ!!」

「バカ!防御しろ!」

「アミ!ポーションを使え!お前が一番早く動けるんだぞ!!」

数時間後、日が傾き始めた。

「お~し!今日は終わるぞー!」

戦闘を終え、ファリスがみんなに呼びかける。

「え?もうですか?」

真が尋ねる。

「当然だ。テントの設営にメシの準備。んなことやってたら、すぐ日は暮れちまう。
このくらいからやり出さなきゃ間に合わない」

「ホレ。早くしろ」とみんなにテントの設営をさせる。
当然、その間にファリスは食事の準備をする。

「骨組みは、こうかな」

解説書を見ながら真と雪歩が骨組みを組み終わる。

「イェ→イ☆」

亜美がテントの布をマントにして走り回る。

「あ~ん!亜美!遊んでる場合じゃないんだってば~!」

真美がそれを追いかける。

「あぁ!おい亜美!踏んで骨組みが曲がっちゃったら、
テントが張れなくなっちゃうかも知れないだろう!?」

走り回るにしても、骨組みは避けてはいるが、真が注意を促す。

「ホイッ!」

骨組みの上を通り切ったところで、骨組みの上にかかるように、亜美が布を離す。

「ここをこうして…よし、立てるよー!…よっ!」

「フギッ!」

「ふ……ん…!」

「ん~…!」

みんなが足を持ってテントを立ち上げた。

―――できたか―――

かまどで料理を作りながらも、ファリスは後ろ目にアイドルたちの行動を確認した。

「よし!こっちもできたぞ」

ファリスがみんなに食事の完成を呼び掛ける。

「イェ→イ!」

「やーりぃ!お腹ペコペコだったんですよ~」

辺りはすっかり日が落ち、かまどの火が照らす周りにみんなが座り終わり、
ファリスがみんなに料理をよそい分ける。

野菜を中心として少々肉を使い、出汁と乳で炊いただけの、
ゆるめのシチューのような料理が出てきた。

「えぇ~?期待したのに、チョ→残念なカンジのが出てきたよ…。しかもコレだけ!?」

その料理と品数に亜美がブーたれる。

「これでも贅沢な方だ。生野菜が使ってあるんだからな」

こういった場合、所持している食品はそのほとんどが長期保存可能なものになるため、
生の野菜が食べられるのは紛れもなく贅沢である。

「栄養だって悪くないし、足りなきゃそれなりに量も作ってあるから、おかわりしな」

「亜美ちゃん、冷めないうちに食べたほうがおいしいよ?」

雪歩が亜美に食べることを促す。

「うん。いただきます」

いくら亜美とて、そこまで言われてなお駄々をこねるほど子供ではない。
雪歩の言葉に従って食べ始めた。

「あの、ファリスさん」

真が口を開く。

「何だ?」

「戦闘中の指示についてなんですけど、もう少し具体的にもらえませんか?」

「わかりにくいか?」

二人が食事の手を止める。

「いえ、どんな行動をとればいいかはわかりますけど、
もっと…なんていうんだろう。
その行動にはどんな戦略的な意味があるのかを教えてほしいというか…。そんな感じです」

「それを今知る必要はない」

―――というより、言ってもわからないハズだ。
『性格の全く違う4人が一斉に同じ状況に立たされた時、
全員が同じ答えに行きついていると思われる行動をとれ』なんて―――

パーティでの戦闘はコレが基本になる。当たり前だ。
モンスターは待ってはくれないし、あるいはモンスターと鍔迫り合いになっていて、
会話の余裕などない状況が起こり得るかも知れない。

そうなれば目線だけ、あるいはそれすらもなく、
互いが互いに思っていることが一致している行動を取らなければならない。
こんなレベルになってくると、体で覚えてもらわなくてはどうしようもない。

まずはそれを体現できる体になってもらわなくてはならないため、
『説明できない』というファリスの思惑は妥当だろう。

「子分は親分に従ってりゃいいんだ。そうすればそのうちわかる」

―――このくらいの説明で十分だろう―――

とファリスは考えた。
事実、ファリスは自分が新入りの頃はそう言われていたし、そうしてきた。
そうやって自分もかつてのお頭たちの意図を理解してきたのだ。

「う~ん」

真は、イマイチ釈然としない答えに唸ったが、それ以上の追及もしなかった。

その後亜美真美は2杯ずつおかわりし、食事を終えた。

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