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2011-06-09

IM@S FANT@SY Ⅴ 第五話 Party in the trouble!?-7

「ハァ…。ハァ…。」

ファリスが追いつくと、そこには膝を抱えてうずくまる雪歩がいた。

「あ…!」

その姿に、雪歩は一瞬ドキッとする。

「ユキホ」

ファリスが強く肩をつかんで雪歩に話しかける。

「戦え」

「………イヤです」

「なに!?」

ファリスは、雪歩の答えに思わず苛立つ。

「……私は」

そして雪歩は、理由を語り始めた。

「私は、ずっと怖かった!!弾丸みたいな魔法。嵐みたいな刃や牙!
それに…相手を打ち砕いた感触を覚えているこの手。
……もうイヤなんですよ!殺すのも、殺されそうになるのも!!」

「だったら逃げるのか!?逃げたって何も変わらないだろ!
怖くたって戦うしかないんだよ!戦えよ!!」

「ファリスさんは勇敢で…怖くないからそんなことが言えるんですよ!!」

ファリスの問い詰めに雪歩が猛反発した。

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2011-01-28

IM@S FANT@SY Ⅴ 第五話 Party in the trouble!?-6

「さぁ、いくぞ!!」

いつものように面倒くさそうにつま先を鳴らしながら、ファリスが開戦の号令をかける。

「アミ、今さらこの程度のモンスターになら魔法なんか使わなくても大丈夫だろう!?」

「おぉ!」

この周辺に出るモンスターなど彼女らの敵ではなく、亜美がロッドで直接殴りかかる!

「よし!いいぞ!マコト、ユキホ!続け!!」

「はい!やぁぁああああ!!」

次いで、真がモンスターに斬りかかる。

「………。」

しかし雪歩は動かない。

「ユキホ!!」

ファリスが背を押す。

「ひっ!」

その声に、雪歩が背筋を強張らせる。

「雪歩、早く!…うわ!」

モンスターと迫り合っていた真が、別のモンスターに吹き飛ばされる。

「大丈夫だユキホ!ダメージはジョブの力が守る!攻撃力はジョブの力で上がってる!
他の事は…仲間を信じろ!!
まずは相手を攻撃することだけを考えろ!他の事はしなくていい!」

―――攻撃するだけ…。攻撃するだけなら。攻撃するだけなら―――

その言葉を頭の中で反芻して、雪歩が決意し、モンスターに攻撃をしかける!

「ぃ、やぁぁあああ!」

フォームもバラバラなまま雪歩がモンスターに殴りかかった!

―――ドゴン!!

大してスイングを大きくしたワケでもなく、力を込めたワケでもないのに、
モンスターはまるでトラックにでも撥ねられたかのように数メートルに亘って吹き飛んだ。

陸ガメ型のモンスター、グラストートスはぐったりとして動かなくなっている。

―――これが、ジョブのチカラ…。―――

雪歩は、わずかに開いた自分の手を見つめた。

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2010-10-21

IM@S FANT@SY Ⅴ 第五話 Party in the trouble!?-5

翌朝。

「ん…!う~ん。ん?朝?アレ!?えっ!?」

―――なんでボク、テントの中で寝てるんだ!?―――

昨晩は外でファリスと語らっていたにも関わらず、
目覚めた場所がテントの中であったことに、真が驚いて飛び起きた。

真が慌ててテントから飛び出す。

「お?起きたかマコト。早いな」

静かな朝日の中、ファリスが伸びをしながら振り返る。その顔は穏やかなものだった。

真が寝入ったのを見計らって、ファリスがテントに運び込んだのだ。

「あ、あの、スミマセン!ボク寝ちゃったみたいで…」

「ハハッ。いいよ。気にすんなって」

頬を赤らめうつむく真の頭を、ファリスが優しくなでた。

「ホラ、すぐ朝メシにするから、支度してきな」

ファリスの言葉を受けて、「はい!」と返事をして、真は水場へと駆けて行った。

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2010-09-19

IM@S FANT@SY Ⅴ 第五話 Party in the trouble!?-4

この回復により、真と亜美はどうにか窮地を脱することはできたが、
一切ダメージを受けていない雪歩と真美にまで回復が行き渡ってしまったのは、
明らかなロスである。

何より、ファリスの、『指揮官の指示を無視して行動に走った』というのが大きい。
だが、その程度ならこれ以前にも数度あったことだ。
今回のケースは、そこに『明らかにファリスへの反抗の意思があったこと』が問題なのだ。

あの時点で、真が『待て』と雪歩に指示していれば、雪歩は止まったハズだからだ。
それ以上に、我に返ってファリスの指示で動いてくれるようになるかも知れなかったのだ。

ファリスの考えでは、
真の回復を全て雪歩に任せ、亜美の回復をポーションで真美に任せる形で、
真を中心にこれを切り抜けるつもりであったが、
雪歩の魔力不足と、真の反抗の意志によって、
それらは意味を成さないものとなってしまった。

その後ファリスは、とりあえず言うことを聞く真美にアイテムによる回復を、
亜美に真の攻撃補助を任せ、最低限の指示のみを出し、ワイルドナックを退けた。

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2010-08-25

IM@S FANT@SY Ⅴ 第五話 Party in the trouble!?-3

本質的なものはどうあれ、形は雪歩が口にした動物と変わらない。

―――犬、怖い、逃げたい、でもダメ。ファリスさんは許してくれない。
今、ファリスさんは私たちと仲が悪い。そんなこと言えない。
でも、イヌ、コワイ、ニゲタイ、デモダメ……ナラ、ドウシタライイノ?―――

最悪の状況と目の前の敵に、思考と焦点が定まらず、息遣いと体が震え始める。

雪歩は、完全にパニックを起こしていた。

―――セメテ……ダレカタスケテ!!―――

「雪歩!!」

雪歩がそう思った瞬間、まるでその心の叫びが聞こえたかのように、
彼女の名前を呼び一喝する声が聞こえた。

その声にハッとして、彼女は現実に引き戻された。

「真ちゃん」

「大丈夫。雪歩はボクが守る」

―――ソウダ、マコトチャンガイル。マコトチャンガイレバダイジョウブ。
マコトチャン…マコトチャン…。―――

だが、思考が完全に戻ってくることはなかった。

「せめて今だけは…言うことを聞いてくれよ!」

ファリスはそうつぶやくと、戦闘開始を指示した。

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